はじめまして。助産師の小澤と申します。
今回よりこのページを担当することになりました。どうそよろしくお願いします。
母乳育児に関することを中心に楽しく展開していきたいと考えています。
質問やご意見、ご感想がありましたら、どうぞご連絡下さいね。
又、これから掲載する内容は一助産師の見解です。参考程度にお読みくだされば幸いです。
さてそれでは本題にはいりましょうか。
ひとりの人間が健康な一生を送るための基礎を、赤ちゃんのうちに簡単に築き上げることが出来るとしたら・・・そんなすばらしいことができるのでしょうか。
それが、母乳育児なのです。
今回は、「母乳じゃなきゃダメなの?」という、とても難しいテーマを与えられました(苦笑)。
だめなんていうことはないと思います。母乳にするか、人工ミルクにするかは、ママの選択ですからね。
ただ、選択するとき、ママは母乳と人工ミルクの違いをちゃんと知って判断していますか?正しい知識を事前に持っていたら「私は、絶対人工ミルクで育てます!」なんて言うママはおそらくいないのではないでしょうか・・・。
「母乳はいいよ」と、すでに誰でも知っていることですが、具体的に何がどういいのでしょうね???
ということで、今回は母乳と人工ミルクの決定的な違いについてひとつだけお話したいと思います。
母乳は、赤ちゃんを感染症から守る宝の山なのです。
母乳で育った赤ちゃんは人工ミルクで育った赤ちゃんに比べて病気にかかりにくく、治りが早いということはもうすでに知られていますね。牛乳から作られた人工ミルクには免疫物質が入っていないため赤ちゃんを感染から守ることができないのです。
母乳には100を越える成分が含まれています。
その中のひとつに「免疫物質(分泌型免疫グロブリン)」というものがあります。これは、消化酵素に対する抵抗力が強いため、消化されずに赤ちゃんの腸まで届きます。そうすると、赤ちゃんの腸粘膜にちょうどペンキを塗ったように広がります。その結果、細菌やウイルス、アレルギーの原因となる異種タンパクが腸から侵入できなくなります。
ということは、母乳以外のものを与えると赤ちゃんの腸粘膜を通して、いいものも悪いものもすべて体の中に取り込んでしまうのですね。今、離乳食を早期に与えると赤ちゃんの胃腸のトラブルが多くなるとか、アレルギーになりやすいということは、このことからも説明ができますね。
あの白い液体(乳汁)にそんな力があったなんて〜と驚きませんか?
母乳を飲ませるというだけで、感染予防が出来てしまうなんて・・・こんなに簡単に赤ちゃんの健康を守ることができるのですね。
他にもまだまだ母乳の不思議はたくさんあるのですが、今回はこれで終わりにします。
最後にひとこと。
「絶対母乳にしなくてはいけない、ということではないと思います。中には苦渋の選択でミルクを選ばなくてはならないママもいます。もちろん、正しい情報が得られずにあきらめなくてもよい母乳をあきらめてしまうママもいるようですから、本当に母乳が継続できない状況かどうか専門家に相談してみてくださいね。
一番大切なのは母子の絆を深め、いかに愛情を持って育てるかということですよ。とにかく赤ちゃんをたくさ〜ん抱っこして、たくさ〜ん話しかけてくださいね!!」
それではまたお会いしましょう!
2004年12月1日掲載
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