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病院便り

 

 
子育てを頑張るママとパパのために、こどもの病気や身体のことなどの情報を分かりやすく皆様にお届けします。担当は、つくば市・さとうクリニックの佐藤先生と、阿見町・秋吉歯科医院の秋吉先生です。
Vo.9 受け口(反対咬合・下顎全突)の治療はいつするとよい?
上下の歯を「イー」と咬みあわせたときに、下の歯よりも上の歯が前・外側にあるのが理想的な状態です。受け口(反対咬合・下顎前突)とは、下の歯が前に出ていて、理想的な状態とは逆に咬んでいることです。

その状態は、歯を見なければ分からないようなものから、口を閉じていても明らかにアゴが出ているようなものまで、様々です。歯だけの問題の『歯性』の下顎前突と、骨格的に問題のある『骨格性』の下顎前突があります。
1本だけ逆に咬んでいる時もありますし、側方の歯まで逆のこともあります。お口を閉じていくとどこかの歯がぶつかり、仕方なく顎を動かして咬むと、反対咬合になっているということもあります。
また、反対咬合ではないけれど、上下の歯が先端どうしで当たって、重なっていない状態は、切端咬合(せったんこうごう)といいます。

「矯正治療はいつ頃からが良いのですか?」という質問がよくありますが、反対咬合・下顎前突に関しては、早めにご相談されることをお勧めします。
理由は2つあります。
1つめは、反対に咬んでいる部分の歯・歯肉・骨と、顎の関節には、大きな負担がかかっているということです。
2つめは、下の顎は、身長がぐんと伸びる思春期に、手足の骨と同じようにぐんと成長する骨ですので、自然に治るということが考えにくいということです。

乳歯の時期の反対咬合は、前歯が生えかわる頃に自然に治る可能性もあるのですが、次のような場合は早期の治療も考えなければいけないこともあります。
・父母、祖父母、親戚などに受け口の人がいる(遺伝的な要素がある)。
・咬んだときに、上の歯が見えないほど深く咬んでいる。
・部分的に反対咬合で、咬んだ後に顎を動かすことができない。
・顎が左右にずれている。
・歯に無理な力がかかって、動揺や痛み・歯肉の退縮がある。
・顎が痛い。

骨格的・遺伝的な下顎前突の場合には、いったん治っても、体の成長のスパートを超えるまでは、経過観察が必要です。男子なら18歳前後、女子なら16歳前後になりますね。
下の顎が自由に好きなだけ成長してしまって、「アゴがしゃくれて出た感じが気になる!」ということになってしまったら、矯正治療だけでは治すことができないので、外科手術(骨切り)が必要になってきます。

歯だけが問題の、1本2本の反対咬合であれば、原因を取り除いて治療を済ませてしまったら、その後の経過はとても良好だと言えます。
措置は様々なものがあって、どの時期でも対応できますが、人それぞれに状態が違いますので、診てもらって一番良いと思われる方法をご相談されてくださいね。

2006年11月15日掲載

 

 

   

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秋吉美智子

はじめまして。このコラムを担当させていただきます秋吉です。子供さんと、育児中のお父さんお母さんに関係する内容で、出来るだけ分かりやすいお話にしていきたいと思います。

私自身も2児の母親です。歯科のQ&Aというと何だか堅苦しいコラムになりがちですので、ママ友達にお便りするつもりで書いていきたいと思います。

略歴: 京都府出身 長崎大学卒
矯正専門医院と一般歯科医院に勤務後、稲敷郡阿見町に秋吉歯科医院を夫婦で開院。
所属学会:矯正歯科学会、小児歯科学会、顎変形症学会、顎咬合学会、日本歯科医学会

 

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