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病院便り

 

 
子育てを頑張るママとパパのために、こどもの病気や身体のことなどの情報を分かりやすく皆様にお届けします。担当は、つくば市・さとうクリニックの佐藤先生と、阿見町・秋吉歯科医院の秋吉先生です。
Vol.1 ダニアレルギーについて
梅雨のシーズンです。アレルギー体質の患者さんには特に苦手な季節です。
なぜなら、湿度が高くなると室内のダニがものすごい勢いで増えてゆくからです。
私のクリニックにも、小児喘息、アレルギー性鼻炎、アトピーの患者さんが多くやってくる時期です。

ダニってなあに?そんなに部屋が汚れているわけでもないし。
と考えている貴女、そ れは大変な誤解です。
部屋の中で繁殖するダニは、チリダニ、ホコリダニなどといわれる種類で、大きさは顕微鏡でなければ見えないほど。
その数は、首都圏の一般住宅 の調査では、1グラムのほこりの中に、少なくとも1500匹から2000匹はいることが 判っています。
これらは生きているものも、またその死がいもアレルギー反応を強く引き起こし、喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などの原因となります。
日本は世界的に見てもチリダニの多い国で、西ヨーロッパの数倍、北欧の10倍前後で す。
また、寝具中のダニアレルゲン(アレルギー物質)が1グラムのほこりの中に2 マイクログラム(1gの100万分の2)あると、ダニアレルギーが生じるリスクが急 激に増えることが判っていますが、日本の一般家庭の寝具では、90%以上でこの値を超えています。
ですから、日本の大部分の地域では、人間は多量のダニにさらされ、そのため多くの人がダニアレルギーを発症してしまうということになります。
それは、ほんの微量浴びたり、触れたり、吸い込んだりするだけでアレルギー症状が現れる体になってしまうということです。

では、どうすればよいのでしょうか。
ダニを完全に防いだり、部屋の中から消してし まうことは不可能です。たとえ一日中お掃除をしたとしても、髪の毛が床に落ちた り、ほこりが多少でも部屋の隅に残っても、ダニは増えてゆきます。
しかし、できる だけ増やさないような努力はすべきです。何事も、しないよりはましです。
まずそうじですが、
[1] 寝室をきれいに。できれば毎日掃除機をかける。
[2] ふとんは天気の良い日は干すこと。もしダニアレルギーがあるなら、梅雨時など は布団乾燥機をかけ、干せたらふとんに掃除機をかけること。なお、布団をたたいて も無駄。 また、ほこり、ダニのたまらない部屋にするよう心がけましょう。
[3] 部屋の中にはできるだけほこりのたまるものをおかない。
[4] ぬいぐるみは整理し、布団の中にできるだけ持ち込まない。
[5] カーペット、ラグは敷かない。
[6] 家の中でイヌ、ネコ、トリ、ウサギなどの毛の生えた動物は絶対に飼わない。 特に喘息、アトピーの人は注意を。
また、室温、湿度も大事です。これらに注意すると、ダニが増えにくくなります。
[7] 寝室や子供部屋は、誰もいなくても、湿度や温度が高いときはエアコンをかけ、 除湿を行う。
なお除湿機は部屋の温度が上がるためお勧めしない。具体的には湿度 50%、室温25度以下に抑えるのが理想。ただし、人によっては寒く感じるかも。 さらに、究極の選択として、家を建てるという方法もありますが、それが現実的かど うかはその家庭の事情によると思います。

さて、やればきりがありませんが、できることから始めましょう。がんばりすぎると後が続きませんので少しずつ、でも毎日やってみましょう。

2006年6月22日掲載

 

 

   

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佐藤 宏一先生
佐藤 宏一

はじめまして。このコラムを担当いたします佐藤です。アクセスされる方が子育て中の女性が中心とのことですので、主に子供の病気やそれに関係することをお話したいと考えています。

また、私自身4児の父親で、夫婦二人でばたばたと子育てをしております。その経験で少しでも参考になることがありましたら、おいおいご紹介したいと思います。
略歴: 北海道出身 筑波大学卒 
筑波大学および関連病院勤務の後、北海道の僻地診療に携わる。

その後つくば市にてさとうクリニックを開設、現在に至る

所属学会: アレルギー学会、循環器学会、内科学会、プライマリケア学会

 

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